マキャベリ様の登場
2005 / 09 / 22 ( Thu )
え ウソ
誰 あれ!

彼がいたのは ルクセンブルグの大法廷
EUのCourt of Justice
彼がいたのは 弁護士席
着ていたのは 黒い法衣

…マキャベリの生まれ変わりかと思った

そっくりの見た目
鋭い顔立ちに 厳格そうな表情
背が高い細身で 髪は剃り気味
ほっそりとした長い指 優雅な動作
そして 知的で真っ直ぐな眼差し

…写真撮っちゃえばよかった

やがて始まった裁判
彼はEU Commissionの代表の一人
彼自身が発言したことはなかった
だが 彼とその相方の弁論は的確だった
長期に渡っている裁判らしい
他の弁護士らが繰り返す駄弁に 裁判官らが注意まで喚起し出す中
唯一 裁判官を納得させた論理を繰り出したコンビ

裁判は聞いていた もちろんだ
たまには 弁論者の顔も見ていた
だが 私の目はほとんどマキャベリ様に釘付けだった

指を組み 弁論をじっと聞き入る彼
たまに指摘点を見つけては 相方に耳打ちで喚起する彼
あまりの駄弁に 法衣の白布を指で持て余しだす彼
そして 相方に呼ばれて笑顔で答える彼
鋭い顔立ちだからか
彼が微笑んだ時には その甘さにドッキリ

私が凝視し続けたせいもあるかも知れない
本来 傍聴席側に背を向けているべき彼
たまに後ろを振り返る彼と 何度か目が合う
思わず 真顔のまま視線を逸らしてしまうが
どきどき もう一回こっち見ないかなー
振り返る時 彼はつっと眉を上げて口をすぼめる
なんだかチャーミング いちいちそんな事まで見ている私

やがて 椅子の背もたれに右腕を投げ出す
ラフな姿勢だなー
そのうち 相方も同じ姿勢に
他の弁護士の様子に勝利を確信しているのか
それとも 彼らが若いだけか
見た感じ 30代前半くらいなんだけどなー

そして 裁判終了
好調に弁論も終わり
被告側の反論には その駄弁ぶりに返答する必要も無かった様子
法衣を脱いだ彼の顔には 笑みが浮かんでいる

…彼と話したい

残念ながら これは研修旅行中の裁判傍聴
裁判終了後 すぐに退席せねばならなかった
更に残念ながら 彼は弁護士席
弁護士席の人に 話し掛けていいのかすら分からない
その上残念ながら 彼はオランダ人
まず言葉が通じない 言葉が
話すことも特にないしなー
まったく
どうして私はいつも こういう人に興味を持つんだろう
名も知れぬ彼 ルクセンブルグの小さな恋

それ以来
思わず法廷を見ると 彼のような人を探してしまう
旅行に行くと 法廷に入ってしまう
とうとうネットで 彼の名を見つけようとし出す始末
病気だ 病気
その名も マキャベリ病

あーあ こんな感じの人で手の届く人 いないかなー…
21 : 06 : 41 | ひたすらメモ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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